この記事では、著者のコンサルティングキャリアでのフィンテックプロジェクトを詳しく分析しています。プロジェクトのクライアントは、中規模のフィンテック企業で、リアルタイムの取引プラットフォームを開発しましたが、そのMVPは監査可能性やスケーラビリティの面で問題を抱えていました。著者は、イベントソーシングを導入することで、過去の状態を保存し、コンプライアンスを守るとともに、性能と耐障害性を向上させることを提案しました。イベントソーシングの基本的概念は、状態ではなくイベントを保存し、必要に応じてその時点での状態を再構築するという考え方です。この方法により、過去のトランザクションの履歴を失わずに管理できることが強調されています。