この記事では、OCamlを用いてコンパイラを作成している著者が直面した課題について述べられています。OCamlの文法は分かりにくく、特にmatch文に終端子がないことから予期しないエラーが発生しやすいと指摘。また、型推論が非常に優れている一方で、エラーメッセージが把握しづらく、他の部分のミスが影響を及ぼすことが困難なデバッグを引き起こすことがあります。さらに、型の宣言前に使用できず、列挙型がモジュールスコープに影響を及ぼす設計についても言及しています。ツールやエコシステムも改善されているものの、OCamlの標準ライブラリに対する不満が残るとしています。全般的に、OCamlの特徴的な文法や型システムがエラーを生みにくい反面、開発のフラストレーションを生じさせる要因となっていることが強調されています。