Racket v9.0がリリースされました。このメジャーアップデートでは、並列スレッドが新たに追加され、これによりRacketはスレッド作成時に#:pool引数を使用して並列スレッドをサポートします。これまでのグリーンスレッドやfuture、placesによる並列処理に加えて、新機能によりスレッドは結果を保持し、後で取得できるようになります。また、最適化コンパイラによる特定の計算の完全な最適化を防ぐブラックボックスラッパーも導入され、ベンチマークの正確性を確保します。新しい機能として、linkletをs式に逆変換するdecompile-linklet関数や、数学ライブラリにWeibull分布が追加されました。他にも多くの修正やドキュメントの改善が行われています。このリリースには多くの貢献者が関わっており、オープンソースプロジェクトとして新たな貢献者も歓迎しています。