Ironclad OSプロジェクトは、Adaプログラミング言語とその正式検証可能なサブセットであるSPARKを使用して、新しいUnix系オペレーティングシステムカーネルの開発に取り組んでいます。このプロジェクトは、小型デバイスや組み込みシステム向けにリアルタイム対応のカーネルを目指し、強力なセキュリティを提供するためにMandatory Access Control (MAC)をサポートしています。Ironcladは、CやRustのような一般的な言語ではなく、Adaを利用する点でユニークです。さらに、Ironcladカーネル上で動作するより完全なOSであるGloireも開発しており、伝統的なUnixの互換性を実現しています。このプロジェクトは、形式的検証を行っている点でも注目されています。実際、現在知られている正式に検証されたカーネルはseL4だけであり、成功すれば大きな成果となるでしょう。最近、Ada言語に対する関心も高まっています。