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小さな誤字がチョーサーの『カンタベリー物語』の古代の謎を解明するかもしれない

A Tiny Typo May Explain Centuries-Old Mystery Bout Chaucer's 'Canterbury Tales'

https://www.smithsonianmag.com/smart-news/a-tiny-typo-may-explain-a-centuries-old-mystery-about-chaucers-canterbury-tales-and-troilus-and-criseyde-180986991/


イギリスの文学史において重要な位置を占めるチョーサーの『カンタベリー物語』に関連する古い謎が、小さな誤字によって解明される可能性がある。ケンブリッジ大学の歴史家セブ・ファルクと文学者ジェームス・ウエイドは、12世紀の説教の中で引用された詩『ウェイドの歌』の誤訳を指摘している。長年にわたり、詩の一部が「一部は精霊で一部は羚羊」とされていたが、実際には「一部は狼で一部は海蛇」という内容であることが明らかになった。この修正により、詩のテーマは神話的存在から騎士の人間的な闘争へとシフトし、チョーサーの作品との関連性も強まると研究者たちは主張している。これは言語学的な解釈において重要な進展であり、文学研究に新たな視点を提供する。