この記事では、C言語でゼロから設計されたカスタムメモリアロケータについて紹介しています。具体的には、malloc、calloc、realloc、およびfreeを基にした実装を行い、小さなメモリ割り当てにはsbrk、大きな割り当てにはmmapを使用しています。断片化を抑えるためのブロック分割と、隣接する空きブロックを統合するための最適化が含まれています。ただし、このアロケータはスレッドセーフではなく、並行してmalloc/free/reallocを呼び出すと未定義の動作を引き起こす可能性があります。プロジェクトのビルドや使用方法についても詳細が記載されており、例題プログラムも提供されています。また、著者はこのプロジェクトを通して得た知見をブログ記事で詳述しています。