本論文では、非漸近的安定性を示すゲーム内の学習の研究を拡張し、個々の効用を求める動力学の均衡の観点から一様安定性の概念を導入しています。この一様安定性は、集合的合理性の経済的特性と密接に関連しています。特に、混合均衡が一様に安定でない場合、弱パレート最適性を持たず、すべてのプレイヤーが均衡から共同で逸脱することで改善可能であることが示されています。一方、局所的に一様安定な場合、均衡は弱パレート最適でなければなりません。また、一様安定性が市場における個人や企業の行動をモデル化するための増分滑らかな最適応答動力学の最終反復収束挙動を決定することを示しています。厳格な均衡の周囲の動力学とは異なり、混合ナッシュ均衡近くでの個々の効用を求める行動は集合的合理性を導きます。