2025年11月4日、カリフォルニア工科大学（Caltech）のZwicky Transient Facilityによって共発見されたブラックホールのフレアが最も強力で、最も遠くから観測されたエネルギーの放出事件として報告されています。この現象は、超大質量のブラックホールが近くの巨大な星を引き裂いて飲み込んだことが原因とされています。観測は2018年に始まり、最も明るい瞬間には10兆の太陽の輝きに匹敵する光を放っていました。対象のブラックホールJ2245+3743は、太陽の500百万倍の質量を持ち、100億光年離れた宇宙に存在します。このフレアは、潮汐破壊事象（TDE）の可能性が高いと考えられ、研究者たちは光が宇宙を越えて運ばれる過程で時間が遅れる現象である宇宙論的時間の伸びについても言及しています。全体として、今回の発見は過去の宇宙での出来事を観察する上で貴重な情報を提供しています。