著者は、Zig言語を使用してネットワークプログラムを作成することにした経緯を紹介しています。最初はZigにあまり注目していなかったものの、言語の開発者であるアンドリュー・ケリーの投稿がきっかけで、その興味が高まりました。AcoustIDの逆インデックスをZigで書き直す機会を利用し、Zigの学習を開始しました。その結果、C++のバージョンよりも高速でスケーラブルなプログラムを書くことができたそうです。しかし、サーバーインターフェースの実装で行き詰まり、Zigで自分のTCPサーバーを実装するのは難しいと感じるようになりました。最終的にZigを用いた非同期I/Oおよび並行性ライブラリ「Zio」を作成し、これにより非同期コードの記述が簡素化され、高速化も達成されたと述べています。Zioはコルーチンを利用し、シンプルな状態管理を可能にし、多様なI/O処理を効率良く行える機能を備えています。