腸による換気(エンタル換気)の初のヒト試験が成功裏に完了しました。この研究は、重度の呼吸不全を抱える患者に対し、腸を介して酸素を供給し、肺の回復を図る可能性について探求しています。研究は、シンシナティ小児病院を中心に行われ、日本とアメリカの研究者が参加。27人の健康な成人男性に対し、酸素を含まない液体を肛門から肠内に注入する方法で行われました。65分間保持された液体は軽度の副作用をもたらしましたが、すべての臨床検査結果は正常範囲内でした。この研究は、腸からの酸素供給が安全で実行可能であることを示し、今後の呼吸不全患者への応用に向けた重要な基盤を提供しました。将来的には、必要な液体量や持続時間を測定するため、試験が繰り返される予定です。