この記事では、データセンターにおけるストレージデバイスの故障について、ハードディスクドライブ（HDD）とソリッドステートドライブ（SSD）の比較研究が紹介されています。著者らは、BackBlazeデータセットからの100,000台のHDDと、Googleデータセンターからの30,000台のSSDの6年間のフィールドデータを基に、それぞれのデバイスがどのような作業負荷条件下で故障するかを分析しています。HDDについては、若いドライブと古いドライブには大きな故障の違いは見られず、故障はヘッドポジショニングにかかる時間によって識別可能であることが明らかにされています。SSDについては、高い初期死亡率が観察され、この「幼児」と「非幼児」の故障の違いが特徴付けられました。また、著者らは機械学習を用いた複数の故障予測モデルを開発し、高精度な成果を得られることが示されています。これらのモデルは、故障の原因を特定する手助けとなる重要なツールです。