自由ソフトウェア財団(FSF)のライセンスおよびコンプライアンスラボは、ソフトウェアのライセンスに関連するさまざまな課題に取り組んでいます。このセッションでは、特にフリーソフトウェアライセンスと大型言語モデル(LLM)の関係についての関心が高まりました。参加者はLLMによって生成されたコードの法的地位について明確な答えを求めましたが、FSF自体もこの問題に対する理解を深めようとしている段階です。現在、FSFはフリーソフトウェアプロジェクトを対象に調査を行っており、その結果をもとにガイダンスを提供することを目指しています。また、LLMによるコードが著作権を持つかどうか、またそれを確保する方法についての議論も進められています。LLMの出力に著作権の可能性を持たせるためには、人間の手によってコードを改善する努力が必要だとされています。さらに、LLMの生成物に著作権侵害のリスクが存在することも指摘されています。要するに、FSFはフリーソフトウェアの原則を守りながら、LLMとの相互作用を深く探究し続けています。