免疫細胞、特に好中球の自律的な移動は、さまざまな疾患の機能に重要です。ComplexEyeという16レンズの多重レンズアレイ顕微鏡を用いることで、高解像度の移動する細胞の映像を取得可能ですが、高スループットのイメージングはデータの生成が指数関数的に増加するため、ストレージや伝送への負担が大きくなります。この問題を解決するために、FlowRoIという光学フローに基づく高速な領域抽出フレームワークを提案します。FlowRoIは、連続フレーム間での光学フローを推定し、移動する細胞をカバーする領域マスクを生成します。JPEG2000を用いて生画像と領域マスクを共同で圧縮し、高い計算効率を実現しつつ、細胞領域のピーク信号対雑音比(PSNR)を向上させ、従来のJPEG2000と比較して2.0-2.2倍の圧縮率を達成します。