Mojo-VはRISC-Vの命令セット拡張で、プライバシー指向のプログラミング機能を提供します。この拡張により、データ所有者以外はアクセスできない秘密計算を行うことが可能になります。Mojo-Vは、専用の秘密レジスタに敏感なデータを隔離し、第三者の鍵でメモリを暗号化することで、情報漏洩を防ぎつつ、盲目的かつ静かな計算を実現します。RISC-Vの既存のISAにシームレスに統合でき、1ビットのモードと4つの新しい命令のみで実装されています。初期の結果では、ネイティブ実行速度に近いパフォーマンスを示し、完全準同型暗号と比べて5〜7桁の性能向上が確認されています。将来的には、CPUやGPU、特化型アクセラレータへの統合が見込まれています。