OpenBSD 7.8の主な特徴として、ネットワークセキュリティの強化が挙げられます。このバージョンでは、最大8つのソフトネットスレッドによるネットワーク入力の並列処理が可能になり、マルチコアシステムの効率が向上しました。また、TCPスタックも複数のCPUで並列処理できるようになりましたが、各TCP接続は未だに単一CPUに依存します。その他、Direct Rendering Managerの更新により、最新のグラフィックススタックが導入され、Qualcomm製ハードウェアのサポートも追加されました。新しいプロファイリングサブシステムでは、OpenBSDのセキュリティ機能と連携しながら安全にファイル操作を行えるようになりました。さらに、Link Layer Discovery Protocol (LLDP)を実装した新しいデーモンが追加され、ネットワークトポロジの自動発見が可能になりました。最後に、Raspberry Pi 5へのサポートも進んでおり、オープンBSDがこのシングルボードコンピュータ上で動作できるようになっています。