アイスランドのレイキャビクでは、レイキャネス火山の噴火を防ぐためのグラベルバリアが建設され、大規模な地熱発電所を守っている。この国は1970年代初頭まで輸入化石燃料に依存していたが、1973年の石油危機を契機に地熱資源の開発が進み、現在では全電力の4分の1以上が地熱から供給されている。地熱エネルギーの利用法はシンプルで、より深く掘るほど高温の水や蒸気にアクセスできる。アイスランド深部掘削プロジェクトでは、400度の「超臨界」蒸気を探る試みが行われ、最終的にはマグマに到達した。最初は火山の噴火を心配されるも、マグマの測定により新たな地熱エネルギーの可能性が示された。このプロジェクトは地熱エネルギーの革新を促進し、持続可能な未来への道を開いている。