このア記事は、普遍的基本所得(UBI)が共産主義への道であるという考え方を否定しています。著者は、資本主義が限界に達したときに新たな形態に移行するのではなく、破綻し再構築されると述べています。UBIは賃金ではなく蓄積が資本主義を動かす原因であり、消費を維持する手段に過ぎません。多くの批評家がUBIを提唱しますが、どちらも資本主義の根本的な変革のメカニズムを提供しません。また、トマ・ピケティの格差に関する理論を引用しながら、資本の配分が必ずしも所得の公平性を生むわけではなく、現実の経済状況は周期的であることを指摘します。UBIは一見魅力的ですが、根本的な変革を促すものではなく、既存のシステムを維持する役割に留まると結論付けています。