ブラジルのコウモリに新たなコロナウイルスが確認され、これはCovid-19の原因物質であるSars-Cov-2と同じ遺伝的特徴を持つことがわかりました。このウイルスはBRZ batCoVと名付けられ、ラテンアメリカ全域に生息する「口ひげコウモリ」種から発見されました。ウイルスの遺伝子解析から、Sars-Cov-2に類似したフリン切断部位が確認されましたが、人間への感染の可能性は現時点では示されていません。研究者たちはアジア、アフリカ、中東に集中しているサンプリングの不足を指摘し、南アメリカのような未調査地域でも新たな病原体の潜在的存在があることを強調しました。この発見は、野生動物監視プログラムの重要性を再確認させ、感染した野生動物と人間の接触頻度によりリスクが異なることを示唆しています。