数学者たちが、ほぼすべての物体の回転を元に戻すための普遍的な手法を発見しました。スイスのジュネーブ大学のジャン=ピエール・エックマンと韓国のウルサン科学技術大学のツヴィ・トゥルスティが、回転のサイズを共通の因子で変更し、それを2回繰り返すことで回転を元に戻す「リセットボタン」を見つけたのです。具体的には、回転した物体を特定の割合でスケーリング(縮尺変更)することで、元の位置に戻ることが可能になります。研究では、数学的空間SO(3)の特性を用いて回転を分析し、複雑な経路を辿っても最終的に元の位置に戻ることができることが示されています。この発見は、核磁気共鳴などの実用的な応用にもつながる可能性があります。