Kwiat量子情報グループが実施するSEAQUEプロジェクトは、国際宇宙ステーション（ISS）で行われる量子科学の実験です。このプロジェクトでは、ゲーム「Quantum Satellite」を通じて参加者が行う素早い選択（左や右、上下に避ける動作）が、量子もつれ光子に関する測定に使用される0または1の数値の列を生成します。これにより、ベル不等式の違反テストを行い、光子のもつれの特性を評価します。参加者の選択はランダムであるほど、実験の結果に良い影響を与えることになります。この実験は宇宙ベースの量子ネットワークへの重要なステップであり、将来的には光子の分配を地上の受信ステーションに行う可能性があります。また、実験は軌道上での単一光子検出器の放射線損傷の修復も試みています。