2型糖尿病(T2DM)は、世界中で多くの人々に影響を及ぼす慢性的な代謝疾患です。早期発見が重要であり、膵臓機能に形態的な変化や異所性脂肪の蓄積を通じて影響を與え、最終的には臓器損傷に繋がる可能性があります。本研究では、膵臓の表面小葉性(PSL)がT2DM患者においてどのように関連するかを調査し、全自動で膵臓を検出し、CT画像のバイオマーカーを抽出する方法を提案しました。584人の患者データを用いて、糖尿病患者は非糖尿病患者に比べPSLが高いことが確認されました(p=0.01)。また、CTバイオマーカーを用いた多変量モデルは、T2DMの予測において0.90のAUCを達成し、66.7%の感度と91.9%の特異度を示しました。研究結果は、PSLがT2DMのスクリーニングに有用であり、早期発症の予測に役立つ可能性があることを示唆しています。