この記事では、レイテンシの測定に関する誤解とその問題点について説明しています。特に、レイテンシは単一の数値ではなく、各操作には固有のレイテンシが存在し、通常の分布に従わないため、平均や中央値での評価では不十分であると指摘しています。また、レイテンシの「ヒックアップ」と呼ばれる応答時間の周期的な遅延が存在し、これが多様な分布を引き起こします。多くの測定ツールは、レイテンシの全体像を捉えるのに効果的ではなく、特に95パーセンタイルだけを重視することは、悪影響を隠す方法だと論じています。最大値を常に把握することが重要であり、この情報を無視すると実際のシステムの挙動を見誤る恐れがあると強調されています。