この論文では、命令セットアーキテクチャ（ISA）の移行が大規模な工程であることを論じています。最近、主要なクラウドハイパースケーラーがx86に加えてArmを採用した例があり、この移行はエンジニアリングの大きな課題とされています。従来の研究は静的・動的バイナリ翻訳に焦点を当てていましたが、著者たちは現代のISA移行はオープンソースエコシステムに依存でき、関連ソフトウェアを一から再コンパイル可能であると指摘しています。これにより、新たな課題が浮上し、Googleにおけるx86からArmへの40,000件のコードコミットを分析することで、ISA移行に関わるタスクの分類を行っています。また、Googleが多くのステップを自動化し、AIがこれらのタスクに自動的に対処する役割を果たす可能性を示しています。そして、依然として難しいとされるタスクやさらなる研究が必要な課題についても焦点を当てています。