ビタミンDの補充が急性呼吸器感染症(ARI)の予防に与える影響を評価するための二重盲検ランダム化対照試験が実施されました。この研究において、基準値が低い成人400人を対象に、2000 IUのビタミンD₃を投与した群とプラセボ群に分けて6か月間観察しました。結果、ビタミンDを摂取したグループは、プラセボ群に比べて風邪の発生率が有意に低下し、症状の持続期間も短縮しました(平均4.1日対6.3日)。また、重篤な副作用は観察されず、ビタミンDの血中濃度は有意に上昇しました。これらの結果は、ビタミンDの定期的な測定と補充が呼吸器感染症の予防に役立つ可能性があることを示唆しています。