ウィキペディアのトラフィックが前年比8%減少していると、ウィキメディア財団のマシャル・ミラーが報告している。この減少は、ボットの検出システムの更新により、主にボットからの異常なトラフィックがあったことが判明したためだ。ミラー氏は、生成AIやソーシャルメディアが情報検索に与える影響が原因であると指摘している。検索エンジンが生成AIを利用して直接回答を提供し、若い世代がオープンウェブではなくソーシャルビデオプラットフォームで情報を探していることが背景にある。ウィキペディアは自身のAI要約を試みたが、編集者の反発で中止した。ミラー氏は、トラフィックの減少がボランティアや寄付者の減少にもつながる危険性を警告し、AIやソーシャルメディア企業はウィキペディアへの訪問者を増やすよう努めるべきだと述べている。