中国科学院の上海応用物理研究所が、ゴビ砂漠において開発した実験炉がトリウムからウランへの燃料転換に成功し、持続可能な核エネルギーのほぼ無限の供給を実現する道を切り開きました。この成果により、2メガワットの液体燃料使用のトリウムベースの塩融解炉(TMSR)は、トリウム燃料の使用に成功した唯一の稼働例となりました。研究所はこの実験が、塩融解炉システムにおけるトリウム資源の技術的実現可能性の初期証拠を提供し、技術の大きな飛躍を示すものであるとしています。2023年10月11日に初の臨界状態に達した後、トリウム融解塩炉は核分裂を通じて安定した熱を生成し続けていると報告されています。