本論文は、アジェンティックAIがソフトウェアエンジニアリング(SE)におけるパラダイムシフトをもたらす可能性を示し、SE研究者がアジェンティックSEという研究分野を確立する必要性に焦点を当てています。初期には、アジェンティックSEのビジョンは主にコードに関連した活動に集中していましたが、実際に機能させるためにはさまざまな社会技術的課題に目を向ける必要があると指摘しています。具体的には、 (a) コードを超えたプロセス全体のビジョンへの拡張を提案し、SEの基盤や進化に基づくフレームワークを提示、 (b) 研究の指針となる価値観や原則の初期セットを提案、 (c) アジェンティックSEのための明確な語彙の設計/使用に関するガイダンスを共有することによって、コミュニティのコラボレーションを促進し、アジェンティックSEの強固な基盤を築くことを目指しています。