「UDPは不安定」という言葉は広く使われていますが、この記事はその認識を再考することを促しています。UDPは、パケットの配信順序や再送を保証しないため「不安定」とされることがありますが、これはTCPと比較しての特徴です。UDPは基本的なメッセージングを行い、自由度を重視するプロトコルです。一方、TCPには多くの信頼性機能が付加され、それによって重く遅くなることがあります。しかし、UDPはそのままでも工夫次第で信頼性を持たせることができるのです。たとえば、簡単なヘッダーを追加することで、重要なパケットの追跡が可能となり、必要に応じて確認信号を送ることができます。つまり、UDPを「不安定」とするのは、コンバーチブルの屋根が開いているから不完全であると言うようなものです。真の自由は、自分のニーズに応じて信頼性をデザインできることにあります。特にゲームやIoTの分野では、この柔軟性は不可欠です。