この記事では、制約プログラミングにおける抽象構造の対称性を効率的に破壊する新しい手法を提案しています。モデラーは問題を高水準のモデリング言語を用いて指定し、ソルバーが解を見つけ出しますが、抽象構造の対称性を破壊することは、通常非常に複雑な制約を生むため、実際の性能が悪いという課題がありました。著者たちは、この手法を利用して、特に識別不可能なオブジェクトから生じる対称性を破壊する際に、以前の手法よりも速い結果を得られることを示しています。この新しい不完全手法は、抽象構造の表現をより良く活用し、計算効率を向上させます。