オーストラリアのクイーンズランド州の湿潤熱帯雨林で、成熟した木々の「木質バイオマス」が炭素の吸収源から排出源に変わりつつあることが、新たな研究により明らかになりました。49年分のデータを分析した結果、木が死ぬ速度が速まっており、それに伴って炭素の放出が増加していることが示されています。この変化は約25年前に始まり、気候変動がこの原因であるとされています。研究者は、1,000,000ヘクタールに及ぶこの雨林が全体として炭素の吸収源か排出源であるかのさらなる調査が必要だと述べています。これらの雨林が炭素吸収から炭素排出に転換することは、他の湿潤熱帯雨林にも影響を及ぼす可能性があり、警告の兆候とされています。