Waclは、WebAssemblyまたはJavaScript向けのTclディストリビューションで、Web開発者がブラウザにTclインタープリタを組み込むことを可能にします。これにより、Tcl開発者は自身のツールと好みの言語を使用してクライアントサイドのWebアプリケーションを作成できます。また、Tcllibなどの有用なパッケージやスクリプトのコードベースを再利用できる利点があります。Waclは、Aidan HobsenのEmtclプロジェクトを基にし、Tclインタープリタをウェブページに統合し、JavaScript経由で呼び出す機能、クライアントソケットのサポート、各種拡張機能を追加しています。さらに、WebAssembly形式は、従来のJavaScript出力よりも小さく、高速で動作します。Waclには、XMLやHTMLコンテンツの処理、JSONの解析・生成、HTML出力、JavaScriptインターフェースなど多くの拡張機能が含まれていますが、使う場合はダウンロードサイズが増えることに注意が必要です。