スタンフォード医学の科学者たちは、ほとんど全ての人が保有するエプスタイン・バーウイルス(EBV)が、慢性自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(ループス)に関連していることを発見しました。EBVは、感染したB細胞を操り、他の免疫細胞に攻撃を指示する力を持つことがわかりました。このウイルスは、アメリカ人の19人中20人が感染しており、自己免疫反応により内蔵や皮膚、関節などが損傷を受けます。ループスの患者は数十万人に上り、特に女性に多く見られます。適切な診断と治療があれば、ほとんどの患者は正常な生活を送ることができますが、一部は生命を脅かすリスクを抱えています。研究は「Science Translational Medicine」に掲載され、研究者はこの発見がループスの全症例に当てはまると考えています。