スタートアップ企業Sizable Energyは、海洋に電力を貯蔵する技術を開発中です。創設者のマヌエル・アウフィエロは、イタリア北部の貯水池で育ち、ポンプを使って水位を調整する「ポンプ蓄電」に着目しました。この技術は再生可能エネルギーの普及に伴い重要性が増していますが、陸上の地形に制約されているため、海に移転することを決意しました。Sizableの提案は、海底に設置された柔軟な貯水池を持つ「砂時計」の形状をしており、安価な電力の時に塩水を上部にポンプで上げる仕組みです。電力需要が高まると、重い塩水が重力によって下部の貯水池に流れ込み、タービンを回して電力を生成します。このアプローチにより、製造の効率化と安定したエネルギー供給が可能になることを目指しています。現在、同社は800万ドルの資金を集め、実験を行っています。