テスラは、自社が展開する「フル自動運転(FSD)」の拡張が裏目に出ており、故障や不満の声が高まっている。2016年に自社車両の全てに「フル自動運転用のハードウェア」を搭載すると発表したが、ハードウェアの仕様に誤りがあったため、期待されていた機能は提供されていない。HW3搭載車両のオーナーは、自分たちが支払った価値が得られないことに気付き、失望を募らせている。また、国際市場へのFSD拡張により、特にHW3車両のオーナーの不満が明らかになった。オーストラリアなどでHW4車両にのみFSDが提供され、HW3に対する計画も示されていないことから、顧客の信頼は失われつつある。テスラはHW3オーナー向けに新車購入時の割引提案を行うも、実際には特別扱いではないことが明らかになり、法律問題も抱える中、大規模な補償責任が迫っている。