ローレンス・リバモア国立研究所のエクサスケールスーパーコンピュータ「エル・カピタン」を用いて、史上最大の流体力学シミュレーションが実施されました。このシミュレーションは、1兆度以上の自由度を超えるもので、複数のロケットエンジンが同時に噴射する際の乱流排気流をシミュレートしました。研究チームはジョージア工科大学の研究者を中心に、AMD、NVIDIA、オークリッジ国立研究所などのパートナーと協力して取り組みました。この成果は2025年のACMゴードン・ベル賞の最終候補となっており、シミュレーションの新しい基準を設定したことでロケット設計における計算ドリブンアプローチの推進が期待されています。プロジェクトリーダーのブリンゲルソン教授は、シンプルで効率的な方法であると評価しています。