現代アメリカの自己観は、ジャン=ジャック・ルソーとベンジャミン・フランクリンという二人の啓蒙思想家によって形成されている。ルソーは、内面的な善さが外部の影響によって裏切られると考え、社会が人を堕落させると主張。一方、フランクリンは、良い人や悪い人ではなく、行動によって善悪が決まるとし、徳は本質ではなく習慣であると述べた。両者の考えは対立しているようで、実際には自己への期待と行動の責任感を同時に満たす。記事では、行動の繰り返しが人の性格を形成し、ルソーの内面的な反省よりもフランクリンの行動を重視することが、自己成長や進歩に繋がると論じられている。行動を通じて人は成長し、それにより自己を変える力を持つことが示されている。