スパイウェア製造企業Memento LabsのCEO、パオロ・レッツィが、同社のスパイウェア「ダンテ」がロシア及びベラルーシのウィンドウズ環境をターゲットにしていることを認めた。サイバーセキュリティ企業カスパースキーが発表した報告によると、Mementoのスパイウェアが特定の政府顧客によって使用され、その顧客が旧バージョンのスパイウェアを利用していたために露見した。レッツィは、Mementoがその顧客に対し、ウィンドウズ向けスパイウェアの使用停止を要請し、既に2024年12月よりダンテの感染を警告していたことを強調した。また、Mementoは現在、モバイルプラットフォーム向けのスパイウェア開発に注力し、外部開発者からエクスプロイトを調達しているという。カスパースキーは、ダンテを使用するハッカーグループ「ForumTroll」がロシアのメディアや政府機関を標的にしていることを指摘している。