GNUツールチェーンにおけるBPFサポートの強化が進められている。2025年のGNUツールカオルドランでは、開発者たちがカーネルコミュニティの代表者と共にBPFの現状と今後の作業について議論した。特に、BPFタイプフォーマット(BTF)とコンパクトCタイプフォーマット(CTF)の統合について話し合われ、libctfライブラリがBTFの生成と使用を可能にした。BTFの機能を完成させるためには、翻訳単位ごとの区別のための文字列ヘッダーフィールドや、アーカイブ内の構造メンバー参照形式の合意が必要とされている。また、GCCによるBPFコードの主要コンパイラ化が目指されており、GCCのBPFバックエンドの状況が議論された。特に、btf_decl_tagとbtf_type_tag属性のGCCへのサポート追加が急務とされている。これらの進展により、GNUツールチェーンでのBPFの利用が盛んになることが期待されている。