第2章では内積について解説しています。内積は、ベクトル同士の重み付き合計を求める操作です。著者は、妻との実際の都市選びの例を用いて、特定の基準(天候と生活費)で都市をスコアリングする過程を説明しています。スコアに重みをつけることで、好きな天候をより反映させる方法を提案しています。その後、3つの都市のスコアを計算する際には、それぞれの都市に対して別々の内積を取ることを強調します。また、ミネソタ州の宝くじを例にとり、当選確率を加味したチケットの期待値を求めるプロセスも説明しています。内積は簡単な操作ですが、次章で扱う行列の乗算において非常に重要な概念です。