GoogleのDeepMind部門が、エネルギー新興企業であるCommonwealth Fusion Systems(CFS)と協力して、同社の新しいSparc炉の運転をAIで調整・改善することが発表されました。両社は、DeepMindの専門ソフトウェアToraxを使って、CFSの炉内で燃焼するプラズマをシミュレーションする計画です。また、ToraxをAIモデルと組み合わせて、融合発電の実現に向けた最適な方法を見つけることを目指しています。核融合エネルギーは、水からほぼ無限の燃料を使用し、ゼロエミッションで大量の電力を供給できる可能性を秘めています。AIは、プラズマの状態をリアルタイムで制御するためのソフトウェア開発の課題に対処するのに特に適しているとされています。CFSはボストン近郊にSparc試験炉を建設中で、2026年の完成を目指しています。