本記事は「強く型付けされたエラーコード」に関する記事の続編で、エラー処理における代数的データ型(ADT)の使用に関する一般的な誤解について説明しています。エラーは発生頻度が少なく、そのためにエラー情報を充填するコストはゼロであるという見解は誤りです。実際、エラーオブジェクトが大きくなると、結果がメモリに戻されるコストが増加します。また、エラーが原因でコード全体に悪影響を及ぼすことから、成熟したエラー処理ライブラリはエラーを薄いポインタで隠す手法を採用しています。記事では、エラーを最適に処理するためのABIの選択肢をいくつか提案し、最終的には言語の抽象化能力に応じた適切なエラー処理の方法を検討すべきであると結論付けています。